プリウスのリコールについて思うこと [自動車]
TOYOTAへの不信感は益々広がっているようだ。しかし、今回の事態は「起こるべくして起きた」と言わざるを得ない。数ヶ月前にトヨタは取引業者に対して30%もの部品価格の引き下げを要求していた。まさに乾いた雑巾を絞るような行為で、この不景気のさなか狂気の沙汰だと思っていた。「自分たちさえ良ければいい」という方針は、たとえ一時上手くいってもいずれはツケを払わされる。取引先をギュウギュウ絞めにして、さらにライバル他社を罵倒するようなカタログまで配り、利権を貪ろうとした罪は大きい。さらには日本という国の信頼度も失墜させてしまったのだ。無償修理だけでは済まされないことをしてしまった。30%も部品価格を下げるとなると当然品質は落ちるのだ。そんなことは百も承知でやったのだろう。コスト低減はもちろんメーカーにとって重要である。しかしながらそれが良いことだという神話が出来上がってしまい、本来もっと重要であるはずの「安全」がないがしろにされてしまっている。これはトヨタだけの問題ではない。人件費カットも同様だ。「一番掛かるコストは人件費なんだよなぁ」と頭を抱えている経営者が多いが、「一番掛けなければいけないのが人件費」ではないのか?そして安い人件費を求めて他国へ進出した結果、日本国内がズタズタになってしまい、技術だけが盗まれていく。あと数十年したら資源の無いこの国は崩壊してしまうのではないだろうか?
「人件費や必要なコストをかけられないような企業はモノを作るな!努力してもカットできないコストはユーザーが負担するべし!」 間違っているだろうか?
コメント 0